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更新日:2019年3月6日

平成31年度施政方針

はじめに

平成31年の第1回宇検村議会定例会の開会にあたり,村政運営に関する私の基本姿勢と所信の一端を申し上げ,村議会並びに村民の皆様に,ご理解とご協力を賜りたいと存じます。先ず,先日の村長選挙におきましては,村民の皆様方のご支援を頂き,初当選させていただいた事に感謝申し上げるとともに,責任の重さを感じているところです。選挙期間中に掲げた公約については,村民の声を真摯に受け止めながら実現に向けて取り組んで参る所存です。国・県・市町村それぞれ厳しい財政状況ではありますが,村民だれもが住んで良かったと言える,笑顔溢れる未来(あす)の宇検村を目指し,誠心誠意で,村政運営に取り組んでまいります。国の予算状況を踏まえ,本村の平成31年度当初予算においては,村税及び地方交付税は,前年度並みを見込んでいますが,地方自治体の基金残高の増加やふるさと納税の増加により,今後は交付税の配分額に何らかの影響がでるのではないかと懸念しているところです。本年度は村単独事業等の減により,前年度より2億円余り少ない29億円台の予算規模となっております。これまでと同様,財政健全化を進めていくことは当然のことですが,住民に必要な予算は積極的に活用するとともに,重要な自主財源である村税,使用料,手数料等については,徴収率の向上を図り自主財源の確保に努めてまいります。

行財政改革の推進について

財政状況については,平成9年度から平成24年度までに公債費負担適正化計画に沿って,繰上償還や起債の借入を抑制したことから,平成10年度に66億円余りあった起債残高は平成29年度末で36億円と改善され,基金残高も4億4千万円から,17億5千万円と改善されており,実質公債費比率も21,9%から10,6%に,将来負担比率が115%からゼロと財政指標も大きく改善されております。

しかしながら,災害復旧事業費等の増加により,昨年度から本年度にかけて起債の借入の増加により,今後は起債残高及び公債費が増加することになります。

村道の改良事業や港湾改修事業,簡易水道整備事業等の継続事業を始め,学校給食センター,役場庁舎及び診療所建設等,今後とも大きな事業計画もあることから,将来的に財政を圧迫することがないよう見極めながら事業を進めてまいります。

農業振興について

国において昨年12月末に環太平洋連携協定(TPP),今年2月に欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)が締結されました。

農業の情勢が著しく変化するなか,国・県や他自治体の情報や施策を勘案しながら本村の安心・安全な農産物を安定的に生産できる農業を推進いたします。

農地を有効活用するためにも農地中間管理機構を活用し今年度は大都・下田,通り地区の遊休農地解消や担い手への農地利用集積を農業委員会と協力しながら実施いたします。

また,農産物については湯湾マンゴー生産組合,山下養鶏についで昨年11月に社会福祉法人恵友会「滝の園」がトマトで鹿児島農林水産物認証・K-GAPを取得し農福連携による品質管理体制が整えられたことは喜ばしいことです。

重点振興品目のパッションフルーツも昨年,育苗ハウスが整備され生産意欲が高まる農家の方々にも苗木の安定供給が図られたと思います。今後も引き続き苗木購入助成と安定供給に努めてまいります。

サトウキビ振興については,農地の集約や機械の導入による省力化や生産奨励金等の助成制度により面積拡大が図られてまいりました。今年度も病害虫の防除や単収,生産量拡大のため助成制度を引き続き実施してまいります。

たんかん,マンゴー,カボチャについても栽培面積の拡大の奨励,営農指導,栽培講習会を随時開催し農家所得向上を目指します。

農地の地力向上・生産安定の為,現在,元気の出る公社の堆肥舎を建設中ですが,完成しますと農家への良質堆肥の安定供給サイクルが確立されると思います。今後も,堆肥購入助成や営農指導員による栽培技術講習会を随時開催いたします。  

 重点振興品目につきましては,今年度もふるさと納税制度の返礼品として活用できるよう,ふるさと納税専用ホームページや物産展などでPRに努めてまいります。  

畜産の振興ついては,巡回指導や研修会を通して,受胎率の向上や防疫体制の徹底を図り,生産性の向上に取り組んでまいります。養鶏についても,鳥インフルエンザの予防活動などに年間を通して取り組み,安心・安全で安定した経営が出来るよう協力してまいります。

鳥獣被害対策については,例年同様被害が上がっていますので,カラス・猪等の箱罠や電気柵,警報機等の設置とイノシシ防護柵整備を芦検・湯湾下田地区において予定しております。

次に地籍調査関係ですが,国・県の予算配分により,調査実施面積に変動しますが今年度も生勝地区において0.65k平方メートルの事業実施を予定しております。

林業振興について

本村の9割以上を占める森林資源は,来夏の世界自然遺産登録に向け,緑化の推進や森林資源の多面的機能発揮のための森林整備と循環型林業の推進を図ってまいります。

水産振興について

焼内湾内の海面養殖は,本村の主要産業で,重要な雇用創出の場となっています。今後も,各事業者・県や村漁協など関係機関と連携し,漁場の環境整備・漁業就業者の確保,育成に努め漁家所得向上に努めて参ります。本年度も離島漁業再生支援事業や浜の活力・再生プラン等の事業を活用し安定的な経営が出来るよう協力していきます。

商工業の振興について

商工業につきましては,近隣町村と同じく経営者の高齢化,後継者不足により商店数も減少しております。今後は村商工会と連携し地元優先の買い物の推奨や,経営の体質改善や合理化,近代化を促進し経営基盤の強化を図ってまいります。村内購買推進のため実施している「やけうちどんと券」についても継続し実施していく所存です。  

本村の一大イベント「やけうちどんと祭り」ですが,例年同様の時期・規模で開催を予定しており,島内外の観光客や地域住民に親しまれる大会として盛り上げていきたいと考えております。

農林水産物直売所「うけん市場」も開設8年目を迎え,島内の方には認知度もあがり利用客も増加しております。今後も年間を通じて地場産農林水産物や加工品の販売が出来るよう,うけん市場祭りの開催による誘客や生産者への指導助言を行い,品質・品揃え,経営の安定化を目指していきます。  

今年度はタンカンジュース等の試作を行い試験販売し,売れ行き等を考慮し今後は機器整備等の検討を行う所存です。また,昨年更新されたレジシステムや販売員配置により安定した施設運営が行われていくものと考えます。  

活性化センター「結いの館」の利用促進については調理場・加工室は食生活研究グループや村内加工グループを中心に活用され,会議室は各種団体の会合や研修会等で活用されています。今後は,村特産品協会や加工グループによる本村特産品の研究開発や特産品製造希望者などの掘り起こしを行い,多くの方が利用できるよう取り組んでまいります。  

観光の振興について

奄美・琉球世界自然遺産登録が実現すると奄美群島への観光客増は確実と思われます。現在,少数ではありますが観光業に携わる方たちと協議しながら本村にあった観光産業を推進してまいります。

昨年は観光部門(村観光ガイド協会)も設立され,今年2月に世界自然遺産・奄美トレイル(宇検村コース)も開通し,本村独自の観光スポットの創出,観光資源の発掘も少しずつ進展しております。行政としてもPRやバックアップを行っていく所存です。

広域的には,奄美5市町村を主体とした奄美大島観光物産連盟による奄美SNS発信事業,あまみ歴史探訪「幕末・明治」推進事業,奄美満喫ツアー助成事業等を継続して実施しており,村としては昨年,芦検当間待ち網漁の周辺整備を実施し今年度は湯湾岳公園の展望台・遊歩道の整備を実施いたします。  

また,友好協定を結んでいる宮城県七ヶ宿町とは昨年,両町村での物産販売や集落区長会の交流等を実施いたしました。今後も人的,物的の交流を推進してまいります。  

交通通信網の整備について

道路交通網などのインフラの整備は,本村に於いて住民の利便性の向上や産業活動の活性化を図るうえで重要であり,特に村内の県道,村道をはじめ,近隣市町村との連絡幹線道路など,村民生活に密接に関係する道路整備は,強く進めていく必要があります。

村民の生活道路となっている県道湯湾新村線は,急カーブ解消などを目的に平成22年8月から大畑工区で着工し,平成31年3月末で全面開通の運びとなります。次の整備については,急なヘアピンカーブの局部改良工事を先行して,路線の選定を道路検討委員会で協議を重ねながら決定し,事業の立ち上げを図っていく考えであります。また,継続中のタエン浜から平田間の改良工事については,引き続き整備を進めてまいります。  

安全対策工事(防護柵の取り替え)については,引き続き進めてまいります。 

村道関係につきましては,宇検船越線の改良工事・屋鈍曽津高崎線の舗装工事・湯湾大棚線の改良工事を引き続き社会資本整備交付金事業で整備を進めてまいります。防災安全社会資本整備交付金事業で,橋梁の詳細設計や補修工事を整備していく予定です。村単道路整備については,石良線・湯湾4号線・芦検今里線・宇検船越線・湯湾中央線等の補修工事を整備して村内の交通安全対策を講じます

道路維持管理についてですが,県道については,県からの権限委譲交付金において,適正な維持管理をしていく考えであります。また,村道についても,路面の草刈り,排水溝の土砂上げを順次行いながら適正な維持管理をしていく考えであります。

現在,村の管理港として湯湾港と名柄港がありますが,湯湾港は,貨物船や漁船の寄港地として重要な港湾としての位置付けになっております。湯湾港においては,チップ・原木・石材・セメント等の物資の搬出入が行われており,また,両港湾は台風など異常気象時には,近海を航行する船舶の避難港として利用されています。  

港湾事業につきましては,継続事業で須古地区の岸壁の改良,湯湾地区では物揚場の修繕・舗装工事をしていきます。

漁港事業につきましては,工事着手に向けて芦検漁港機能保全測量設計業務委託,平田漁港機能保全計画を策定します。  

住宅事業につきましては,空き屋再生等推進事業で,小規模住宅改修を進めてきましたが,今年度,1戸整備して小規模住宅改修事業は終了し,今後は,定住促進住宅整備で新築住宅を建設していく考えです。

公営住宅ストック総合改修事業では,芦検住宅2号棟の改修工事を行い生活水準の向上を図る計画です。  

村事業主体の県単急傾斜地崩壊対策事業で,芦検池城地区を継続事業で実施します。県営事業では,砂防事業で須古小川工区と石良小川工区を施工し,完成を目指します。また,急傾斜地崩壊対策事業で名柄地区,湯湾地区を継続で整備していきます。  

水道事業につきましては,水道水を絶やすことなく送り届けるという責務があり,水の安定供給は,村民の生活に欠かすことのできない事であり,管理体制の充実を図っていく考えであります。現在は、新たに建設した浄水場から,村の全集落へ飲料水を送水しております。今年度以降は、集落内の配水管の更新を順次施工していく考えであります。  

農業集落排水事業につきましては,平成29年度から順次更新事業を進めていますが,今年度は,宇検中央地区の湯湾処理場の機器,中継ポンプ施設の更新事業,また,田検地区・芦検地区の実施設計費を計上し,次年度以降の更新工事も進めていく考えです。

漁業集落排水事業の平田地区も同様に,加入率向上を図り,安定した管理運営を進めていく予定です。

保健福祉について

皆さんもご承知のとおり,本村も依然として人口減少が続いており,人口に占める高齢者の比率が国・県を始め群内の他町村に比べても高い状況にあります。

本村の高齢化率の現状ですが,平成31年1月末現在65歳以上が42,6%、75歳以上が22,3%及び要介護認定率は18,8%となっております。介護の世界では団塊の世代の約800万人が75歳を迎える年が2025年問題と言われています。  

現在,1500万人程度の後期高齢者人口は,その頃には約2200万人まで膨れ上がり,日本は全人口の4人に1人が後期高齢者という超高齢者社会となります。村の現状としては,一人暮らしや認知症等で高齢者・障害者を取り巻く環境は年々厳しくなっている状況でありますので,平成31年度も保健・福祉・医療の充実と生きがい対策等の施策を重点に高齢者保健福祉計画(第7期)介護保険事業計画,平成30年~平成32年に基づき,「住民の自分らしい生き方を,支える村づくり」を基本理念として,厳しい財政状況下ではありますが,創意工夫・努力を行いながら,取り組んで参りたいと思います。  

また,平成14年度から実施している,高齢者生きがい対策事業(結婚50年)宇検村合同金婚式も17年継続して,160組が誕生しています。今後も結婚50年を記念とした金婚式を実施して参ります。  

宇検村診療所につきましては,平成30年4月からは,公設公営で週5日診療で,医師1人,事務長1人,看護師2人,准看護師1人と新しい体制で診療業務を行っております。今後も医師の常駐により診療及び健康管理等,村民が安心して暮らせる施設管理体制を築いていきます。

また,郡医師会・鹿児島県立大島病院及び隣接市町村の医療施設との連携を重視し,また,現在加入している,法人,奄美大島南部町村地域医療介護連携協議会を活用して,奄美大島南部町村の医療の現状を変えるため,情報の一元化・人材育成・医療機器の共同利用・在宅医療機関,介護事業所との連携家庭医・総合医の育成機関等を重点に置いて,地域において質が高く効率的な医療供給体制を確保するため,連携及び情報交換しているところです。

介護保険事業につきましては,介護保険制度の理念に基づき,自立支援と重症化防止を念頭においた事業を展開します。  

平成31年度も地域支援事業では,住民主体の介護予防活動である(いきいきどぅくさ体操)やサポート運営型(頭の体操教室)等の支援を行い、住民自らが介護予防,支え合いに取り組む地域づくりに努めます。

その他,地域ケア会議を核とし村内関係機関(関係職種)との連携を図り,地域包括ケアシステムの深化・推進を図ります。

保健事業につきましては,特定検診・特定保健指導(40歳~74歳を対象),長寿検診(75歳以上を対象),各種がん検診を実施し,安心で健康的な生活の定着を目指します。又,本村は脳卒中による死亡率が高いため,予防に関する施策として,村民が宇検村の健康状況を知り,脳卒中の予防についての周知を図り,参加しやすい保健事業を企画・実施してまいります。  

障害者支援につきましては,すべての人がお互いの人格と個性を尊重し合いながら,誰もが同じように暮らせる社会を目指し,基本理念として(住民の自分らしい生き方を支える村づくり)を掲げ,障がい者が自らの能力を最大限に発揮し自己実現できるよう支援する。平成30年3月に制定した,第5期障害者計画及び障害者福祉計画に則した,きめ細かな相談・支援・情報提供を図っていきます。  

母子保健事業につきましては,妊婦検診や乳幼児健診の各種検診・保健指導等の充実を図り,安心して出産や子育てが出来るよう努めます。  

又,昨年4月に子育て世代包括支援センターを,保健福祉課内に設置し,専門職による切れ目のない支援体制を構築していますが,本年は子育て世代包括支援センターの周知に努め,子育て支援の更なる充実を図ってまいります。

児童福祉につきましては,子ども・子育て支援事業計画に基づき,質の高い幼児期の学校教育・保育の総合的な提供,保育の量的拡大・確保,地域に於ける子ども・子育て支援の充実等を図るため,県からの指導・助言を受けながら,児童の健全化を基本理念として安全な生活環境づくりに努め,職員研修等を進めてまいります。  

また,本年度も子育て支援の一環として,出産祝い金や入学祝い金等も継続して実施してまいります。

生活環境及び自然環境の保全について

村民の理解とご協力を得ながら昨年に引き続き,それぞれの対策を進めて参ります。  

まず、家庭内のゴミ処理については,

分別排出の徹底・定着を図り,ゴミの適正な処理,処分を実施し,名瀬クリーンセンターにおいて広域的な処理を行います。

地球温暖化防止対策については,平成29年度に策定した「宇検村地球温暖化防止実行計画」に基づき,公共施設の省エネ対策を全庁的に進め,温室効果ガスの排出抑制を積極的に推進して参ります。

海岸漂着物処理については,台風や偏西風,潮の流れ等の影響により,焼内湾内への海岸漂着ゴミが年々増加している傾向にあります。昨年に引き続き,本年度も国の補助である海岸漂着物回収処理事業を活用して,村内の海岸に漂着しているゴミの回収及び処理を行い,環境保全に努めます。  

ゴミの不法投棄対策については,村内の林道や主要道路沿いの山裾など不法投棄発生箇所を中心に年間を通じてパトロールを行うとともに,不法投棄に関する注意喚起の立て看板の設置及びチラシの配布をし,生活環境の保全に努めて参ります。  

合併浄化槽設置の推進については,生活排水に依る公共水域の水質汚濁を防止するため,引き続き,国・県の補助事業を活用して,し尿と雑排水を合わせて処理する合併浄化槽の設置促進に取り組んで参ります。  

ノラネコTNR事業対策については,奄美大島には、アマミノクロウサギをはじめ,多くの希少種の捕殺が確認されています。また,集落に生息しながらノラネコもノネコの発生源となり,希少種を脅かす存在となっています。  

そこで希少種を守るために,昨年に引き続きノラネコTNR事業を実施しノラネコの減少を目的とした事業を行います。

また,飼い猫に於いても,適正飼養を進めるため,不妊手術やマイクロチップ装着の助成を行い,村内のノネコ・ノラネコの発生源対策に努めます。

人権教育及び人権啓発について

人権等は,すべての人が生まれながらにして持っているかけがえのない権利です。

村では年2回,特設人権相談所を開設して村民の相談を受けております。また,本村では昨年「人権教育及び人権啓発の推進に関する法律」の趣旨を踏まえ,学校・家庭・地域社会及び企業・団体等、村の実情に応じた取り組みを総合的・計画的に推進するため,人権教育・啓発の指針となる「宇検村人権教育・啓発基本計画」を策定しました。

今後は,この基本計画に基づき,各関係機関・団体等と連携を図りながら,身近なことから人権について考え,村民一人ひとりが人権の大切さを認識するとともに人権の尊重される住みやすいむらづくりに努めていきたいと考えています。 

消防・防災について

村民が安心して暮らせる村づくりは,最も重要な施策で基本とするものであります。

台風や豪雨時に避難場所と指定されている各集落の公民館については,老朽化の損傷が大きい公民館から整備を進めております。

昨年度に阿室防災会館を新築し,3月末には田検防災会館が完成することとなっております。

他の公民館についても調査をしながら対応していきたいと思います。

また,津波時の避難場所となっている場所については,これまで多少の整備は行っておりますが,再度,調査を行い,住民が安心して利用できるように取り組んでいきます。

集中豪雨,地震,台風,異常な猛暑等,複雑多様化する災害時の対応には防災力の強化は重要であり,有事の際は大島地区消防組合宇検分駐所職員の力はもとより,消防団の力も必要不可欠です。  

少子高齢化が進む本村では団員の確保が厳しいなか,30年度に新たに女性消防団員も組織されましたので,今後は女性消防団員の活動を通して,村民の防災意識の向上を図り,自助・共助・公助のそれぞれの役割と連携を取りながら,村民が安全で安心して暮らせる環境づくりを進めてまいります。

教育行政につきましては

 少子高齢化など急速に変化する社会情勢などに伴う教育の将来展望や喫緊の教育問題に適切に対応するため,村民憲章や村教育振興基本計画を踏まえ,「ふるさとを愛し,未来(あす)へはばたく心豊かでたくましい人づくり」を基本目標とし,その推進にあたっては「ふるさとの豊かな風土や教育的な伝統を生かし,ふるさとに立つ教育」を視点として取り組んでまいります。本村の自然や文化,歴史,伝統,人材などを教育施策の中に取り組むことで,ふるさとへの思いや誇り,そして自立や豊かさの基盤になるものと考えます。

学校教育においては,1点目として「豊かな心と健やかな体を育む教育」を推進します。  

そのために児童生徒に密着した道徳教育や生徒指導,人権教育,読書活動などを推進するとともに,引き続き村教育相談員を配置するとともに,平成30年度に引続き,県の事業を活用してスクールソーシャルワーカーを委嘱し,児童生徒及び保護者の様々な相談に対応します。

また,平成28年3月に刊行した「語り継ぎたい言(こと)の葉(は)」「やけうち(えーち)の教訓(ゆすぃぐとう)100」の冊子(さつし)を道徳教育等に活用し,豊かな心の育成に努めます。

さらに,平成28年度から実施している学校給食費の無料化や部活動の対外競技会出場等への助成については引き続き行ってまいります。2点目は,「確かな学力の定着と個性の伸長を図る教育」を推進します。  

本村の児童生徒の学力は,概ね,知識,技能に関しては定着の状況にありますが,思考力,判断力,表現力などに関しては一層の改善に努める必要があります。また,児童生徒の個人差が大きいことも課題です。

そのため,平成31年度から新たにICT機器の整備等により,教科指導などの教職員研修の充実を図るとともに,特別支援教育支援員の配置によるきめ細かな支援や,村雇用3年目になるALTの活用による外国語教育の充実,及び合同宿泊学習や集合学習などの実施,テレビ会議システムを生かした交流授業の研究推進に努めるとともに,引き続き,土曜授業を実施し,豊かな教育環境づくりに努めてまいります。

3点目は、「信頼され,開かれた学校づくり」を推進します。  

学校は校区の文化センター的な役割を持ち,学校教育は児童生徒,教師,保護者などの信頼関係の上に成り立っています。そこで地域に根ざし,地域とともにある学校経営の充実を図るため,地域の特色を生かした教育活動の継続・実践を進めるとともに,外部評価を生かした学校経営の改善充実を図ります。また,服務指導や教職員研修の充実により,教育公務員としての資質や,実践的な指導力を備えた教職員の育成に努めるとともに,学校における教員の働き方改革も進めながら教育環境の整備充実に努めてまいります。また,本年度は村内各学校の空調設備の整備や久志小中学校のブロック塀の改築工事を行います。

さらに,各学校の給食施設の老朽化に対応するため,平成30年度に立ち上げた「学校給食のあり方検討委員会」の議論をさらに深め,田検小中学校の共同調理場の改築計画及び,小中併設校の給食運営のあり方についても,検討を重ねているところです。

それに基づき,基本設計費を予算計上し,進めていく予定にしています。

次に児童生徒減少対策ですが,阿室校区・名柄校区において,これまでと同様の助成を行い,学校存続に向けて取り組んでいきます。

一方,久志中学校は今年度1人の入学が予定されるため,平成31年度は学校の再開校となります。

次に,社会教育において,「教育の基盤づくりと人づくりを進める生涯学習」を推進します。  

本村において,子供たちは地域社会の宝として,周りから温かく見守られ,すくすくと成長しております。今後とも家庭教育やPTA活動の充実,及び地域行事への積極的参加を進めるとともに,子育ての気運醸成や支援に努めてまいります。

また,青少年の健全育成につきましては,中学3年テーブルマナー教室等を継続して実施するとともに,平成27年度から始まった月1回程度の「やけうちっ子体験チャレンジスクール」を引き続き実施します。

次に,「スポーツの活性化と地域文化及び芸術活動の振興」でございます。  

はじめに,「スポーツの活性化」においては,生涯スポーツを通した健康づくりと仲間づくりを推進するため,村体育協会を中心とした推進体制の整備充実により各種スポーツ大会の改善工夫に努めるとともに,毎週月曜日夜の体育館無料開放の継続や,村スポーツ指導者・母集団研修会を開催します。

また,社会体育施設の効果的な活用に努めるとともに,定期点検を確実に実施し,事故防止に万全を期してまいります。

なお,平成31年度の県体大島地区大会宇検村会場では,バドミントン競技が開催されますので,関係団体と連携を図りながら安全かつ効果的な運営に努めてまいります。

また,引き続き高校生や大学生等のスポーツ合宿の誘致についても,積極的に推進してまいります。

次に,「地域文化及び芸術活動の振興」については,2020年度夏に世界自然遺産に登録される見込みから,集落の文化遺産や食文化の保存と活用,島唄・三味線の継承活動,ケンムンなどの伝承文化の保存と活用,伝統芸能保存グループ育成に努めるとともに,来訪者へ積極的に宇検村の文化を紹介し,自然・歴史・文化の総合的な体験活動と併せて,歴民俗資料展示室の充実に努めます。  

村誌編纂につきましては,自然編・通史編を一昨年11月の村制施行100周年記念式典に併せて発刊することができました。

平成32年度に民俗編の発刊を目指して取り組んでまいります。

むすびに

以上,平成31年度の村政運営に対する所信と施策について概要を申し述べましたが,課題山積する中での村政運営は大変厳しい状況であると認識しております。

財政の乏しい本村にとりましては,国・県からの依存財源が主で,厳しい財政の中ではありますが,村民サービスを低下させない事を念頭に,事業の必要性や優先順位等を検討しながら慎重に予算編成に努めたところであります。

本年度の予算は,一般会計予算が29億6千1百38万円で前年対比で6,5%の減額予算となっております。

次に特別会計予算は,7会計で11億3百10万8千円で前年度対比で1,3%の減額予算となっております。

特別会計については,独立採算制のもと運営を行っていかなければならない所ですが,依然として一般会計からの繰り入れで運営を行っているのが現状であります。村政運営については,依然として厳しい状況の中ではありますが,笑顔溢れる未来(あす)の宇検村を目指し,誠心誠意,村政運営に取り組んでまいる所存でありますので,議会議員並びに村民の皆さん方のご理解とご協力をお願い申し上げまして,平成31年度の施政方針とさせていただきます。  

平成31年3月6日

宇検村長元山公知

 

お問い合わせ

総務企画課行政係

894-3392 鹿児島県大島郡宇検村湯湾915

電話番号:0997-67-2211

ファックス:0997-67-2262

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